Hikariの今ど記・食べど記

久々に帰って来ました。

INAX 常滑見学

名古屋、常滑にあるINAX榎戸工場です。 昭和45年から主に衛生陶器を製造されているようです。
今回は便器の製造過程を見学しました。湿度を保つ為工場内はかなり蒸し暑い中で作業をしております。
プログラムされたロボットと非常に効率よいラインで、作られて下りましたが、
驚いたのは形成のチェックをするのは人間で、ゲージでの大きさチェック
水平から軽いサンダー作業を僅か1分で済ませます。
話しかけたりは出来ないのが、暗黙の了解だそうです。
相当の集中力を要する作業で、8時間の作業で480個分の検査を、
何分で交代するローテンションかを、聞き忘れてしまいました。
因に工場内撮影禁止のため写真はNGです。
写真は屋上からで、70mの排水経路を等を作り疑似汚物を流して最近の「ECO6トイレ」の
研究や、国産の便器はもとより世界中の便器を研究資料に置かれておりました。


次はまだ新しい、テクノトレーニングセンターです。
専門的な商品知識や的確な施工技術を学んだり、
体感体験できるコンセプトで設立されたそうです。
 
エントランスにあるテラコッタルーバーがカッコいいなぁ〜
ここでは今年の新製品をざっくりと見てまいりました。

 
高価ではありますが、洗浄方式に拘り非常に静音な 「REGIO」在来工法でタイルに拘ったバスルーム
ん〜 このようなお風呂は ルパン三世の「峰 不二子 」しか似合わないかなぁ〜



お目当てのINAX TILE MUSEUMです。
伊奈製陶からINAXへの社名変更10周年を記念して1997年にオープン
タイル研究家の山本氏が収集した装飾タイル約6千点を、保存公開して
学術的にも優れた施設であります。
私もスペインのアルハンブラ宮殿、オランダのデルフト焼き、ウイーンの世紀末建築によるタイル
イギリス、イタリア、ドイツ等の西Europe系のタイルは旅行をしながら見て来ましたが、
世界最古のタイルから歴史と共に本物とレプリカが展示してあり、興味がない人でも
愛らしいデザインと色使いに眼を奪われるのではないでしょうか、
 

最初にご対面しますクレイペグ(粘土釘)によるモザイク装飾壁は5万本使われていて
ものづくり工房のスタッフを中心に社員や、ボランティアの協力で当時と同じように手づくり再現されたようです。

イスラームのモスクや宮殿を飾る幾何学モザイク天井
コンパスと定規を使って往時のままを12種類のモザイクタイルだけで幾何学パターンを再現したそうです。



何故かウチにもコレと同じようなマントルピースのレプリカがあります。
親父が輸入家具店で買って来たんです。取付未定(大笑) 事務所に置いてあります。

この続きはまた後でねー 


で、続きです!
ミュージアム内にある中で、一番最初に出来た「窯のある広場・資料館」です
 


ご存知フランク・ロイド・ライトが帝国ホテルに使う為に焼かせた
テラコッタ、スクラッチ煉瓦であります。

外国人に大型の花瓶と間違えられたエピソードを持つ
華やかな染付古便器等もありました。



珍しいものでは、こんな殿様トイレ?のような展示もありました。
これは、こちらを向いてしゃがんで使います。後ろの鳥居のような物は
つかまる為の物ではなく、着物をまくり上げて掛ける為に使うようであります。
で、下から引き出しを使うようにして、処理を済ませたようであります。


 
最後は「土・どろんこ館」です。
外壁は型枠に入れた土を突いて押し固め、積み上げる「版築工法」と言うもので作られ
厚さ80センチで高さが4mの土壁だそうです。
最後にここで、こんな風呂桶見つけちゃいました。

朝から駆け足で見て来た、常滑INAX
今回の印象は「温故知新」でものずくりの原点を見たような感じが致しました。
最後に名古屋コーチンのフルコースで〆て頂きましたINAXとSOGOのみなさん、
お疲れ様でした。今回は大変勉強になり楽しい時間をありがとうございました。